横沙ビレッジの敷地はフェリーでしか渡れない人口数百人規模の島にあるので使用できる工法、材料がかなり限られてくる。最もシンプルな方法で作るより仕方がなさそう。
今回のEmerging Project 2011展に出したこのプロジェクトの模型は全部一つの材料でできている。実際の現場もおそらく似たようなもので、我々が使用するのもブロックとセメントくらいのはずである。この建築はある意味、1:1の模型を作るのと同じになるだろうととらえている。というか中国での建築はどれも加工のラフさ、材料の質、建築自体の持続性、その色々な面をとって本来模型のようだとも言える。日本の建築がプロダクト的、家具的であるのとかなり異なる。
ここでの自然はいわゆる雄大で美しいといった種類の自然ではない。むしろ素朴で牧歌的なものである。そんな場所に作る建築として今回の紙で作った模型のように、あまりプレシャスでない建築を考えている。張り切り過ぎず日常の延長、それでいてそこにしか無い楽しい体験ができる場所を作ることを考えている。

