モノの価値/ VALUE OF A PUBLICATION

100919

「中国では何故雑誌が増え続けているのですか?」と先週KUUに来た五十嵐太郎さんに聞かれました。確かに日本では真逆で廃刊、休刊する雑誌だらけのようなので、それに比べたらこちらの状況はかなり違う。

1.外国の人気雑誌を訳してそこにローカルコンテンツを少し加えるというのが一般的なフォーマットなため、オリジナルコンテンツを作る手間、コストが省ける。
2.好景気なので広告収入に頼れる。
3.HP、ブログ、ツイッター等への規制が厳しいため、雑誌等の簡単に読める出版物がまだまだメディアとして成立可能。

などを理由として五十嵐さんには伝えたと思うのですが、もう一つありました。

4.値段が安い。

KUUの中国人スタッフが最近購入したのはその五十嵐太郎さんの「卒業設計で考えたこと。そしていま」。雑誌でなく本ですが、中国語の正規版で一冊20元(=260円)というのは驚き。印刷や紙の質はかなり劣りますが、読むにはまあ十分。中国では本や雑誌がとにかく安いのです。コピー品もたくさん出回っていて、それらの価格は正規品の半分以下。よって本好きはかなりの数の本を買っています。五十嵐さんの本も、中国でも日本と同じくらいの数が売れるらしいです。

そして今日、五十嵐さんから本が届きました。「建築はいかに社会と回路をつなぐのか」「ぼくらが夢見た未来都市」の2冊。定価2200円と900円プラスEMS送料代、そして何よりその手間代と気持ち。コンテンツが外から流れ込んでくるために自ら作る必要がなく、それでも経済が潤って仕方がないこの中国的現象の中では、とてもありがたいプレゼントです。

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