かしこまらずに

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タイ人アーティストのWiT曰く”タイ人はかしこまってアートとか言われると引く”。そこで彼らが計画するのは、例えばミュージックイベントの中にアートアートと大騒ぎすることなしにアートをこっそり隠し入れること。この”かしこまらない”っていうのはタイから学べる良いキーワードみたい。

キングのバースデーでのカジュアルぶり、親しみやすさぶりは前述のブログでも紹介した。同じプロパガンダとはいえ、中国のそれとは大違い。威圧感やかしこまり感が全くない。みんな心の中に王様という大切な何かを抱えながら、それでも夏祭りに花火をふらっと見にきたように見える。

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バンコクから車で1時間半ほどのAmphawa(アンパワ?)というバンコク人に人気らしい観光地に出かけました。もともとはビーチリゾートに行こうかと迷ったけど、こちらにして本当に良かった。リゾートでデザイナーズ何とかに泊まったら日常から逃れるなんて全くできなかったはず。ここにはリアルな生活が、見栄を張らずに、かしこまらずにあり、観光地化するその変化を、現実的に受け入れていた。例えば、町(村?)のあちこちで住民や店のオーナーが自ら、古い家具を新しい家具に作り変えているのを目にした。通路に置かれたベンチやテーブルも、古いものや手作りのものばかりで、場所によく馴染んでいた。

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観光地化されてきているといっても、昔からの住民もまだまだたくさんいて、長屋のような暮らしぶりを通りからのぞくことができた。とにかくモノが多い。昔からあり色が褪せてしまった木製品、鉄製品の中に、比較的新しいプラスチック製品のカラフルな色。多くの家の壁には家族の写真や、皇族の写真、雑誌の切り抜きなどが何十年も貼りっぱなしのままある。それらのごちゃこちゃしたモノ達は机、棚、椅子、床の上にあふれている。面白いことに、ここではそれらの家具の違いがあまりないことに気づいた。ベッドとテーブルと棚がほぼ同様の形をしていたり、椅子と床の区別もあまりなかったり。もちろんリビングとかベッドルームとかの”セッティング”もない。鍵を掛けずに市場まで出かけていくくらいだから、外と内の区別も少ないはず。
それこそ天気さえ良ければ、外でも寝るのだと思う。
ここAmphawaには私の日常を忘れさせてくれる別の”日常”がぎっしりつまっていた。

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