青森の美術館/ MUSEUM IN AOMORI

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青森駅からのバスを降りて歩いて近づきながら、ああ美術館だと思った。大きくうねったアプローチ、そそりたつ壁の面にせり出す屋根とそのカーブ。知らない人が見ても美術館だとわかる。すっかりそのつもりで歩いていたら、何故かこの手のアプローチであるべきところにエントランスがなく、裏まで先に行ってしまった。もとい、エントランスのエレベーターで地下の展示スペースへ下りると、地下へ下りたことの証であろう土の色が見える。メインの展示スペースがこれだけ地下にもぐっているのに、地上のボリュームがあれほど美術館然としているのは何故なのだろう。

建築の問題ではなくオペレーションの問題だろうけど、中を歩き始めて直ぐに気づいたのは、順路が厳しく決まっていることによる窮屈さ。こちらの隠れた意志を知ってか知らずか、死角ががないほどいる係員に見張られっぱなし。よって、金沢12世紀美ではくるくると歩きすぎて足が棒になるくらいだったのに、ここでは順路に沿って一巡したら何だか見終わってしまった感があった。遺跡すら発見されている土がここでは重要で、白い器となる建築がそれを覆う。コンセプトが率直に具現化されている建築で、白と土が上下よりかみ合っているのも”見えた”。目に見える所、手で触れる所が、どこも物質感があるのだけれど、空間自体は抽象的に感じた。歩きながら、青木さんがああ書いていたなとか、雑誌等でみるあの写真の場所はどこだろうとか、そんなことを考えていた。

写真では感じられないので行ってよかったと思ったのは、これは全く美術館らしくない素材感。全体を塗装で仕上げているその感じは美術館っぽくも日本っぽもなく、少し中国な香りさえした。ディテールもおさまりを気にする程度のさじ加減が心地良かった。

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美術館から三内丸山遺跡まで10分ほど歩いた。初秋で地面にはススキの穂が降り積もって化石のようになっていた。資料館では発掘時の展示やこの土地の1:1の地層の展示があった。私がこうして歩きながら見ているものを設計前の青木さんはどう見たのだろう、と思った。

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