AACフォーラム3-麗江 / AAC FORUM3 IN LIJIANG


南カリフォルニア大学(USC)の麗江プログラムにインストラクターとして参加した。初日の第3回目になるAACフォーラム(http://arch.usc.edu/Calendar/viewEvent.html?id=953)によってスタート。オールドタウンの一角にある古いユースホステルの中庭で行われた。教育とは元々青空の下で行われていたというUSC建築学部長の馬清運氏の挨拶にはじまり各ゲストがプレゼンテーションをした。テーマはWhat is next?。経済成長の著しい中国で未来を過去(歴史)とどのように繋げていくのかという内容で、その内容に相応しい麗江にプレゼンター、ゲストと学生合わせて30名弱が集った。

1996年の大地震後の再建を担当した麗江博物館長の黄乃鎮氏の態度は、引き継ぐべきものは必ずしもその形態ではなく文化であるというもの。ただ、その言葉はいとも簡単に建築家の言い訳に使われるのではと危惧。

エコノミストK.Y.Chengは北京に引き続き数値で中国の経済発展の異常さを紹介。外部のリアリティーと接することが少なく、ともすればグラフィックデザイナーと化してしまいがちな中国の建築家には、このように異分野から建築について聞くというのは非常に貴重である。

Architecture Record編集者のClifford Pearsonは各国スター建築家による中国での建築プロジェクトを紹介。それぞれの建築家によるプレゼンテーションで使用される言語とその作品との距離というのは中国の場合は特に大きいように感じる。

Peter Noeverのプレゼンは中国コンテクストではなかったが、アーティストとその展示スペースを紹介することによって、アートにはミュージアムは必ずしも必要ないというもの。ミュージアムは都市と建築家とコレクターのためにあるのか。

このフォーラム3には中国人建築家のプレゼンテーションが含まれていなかったのもあり、また時間の都合もあって、やはり最終的に討論までには発展しなかった。中国や日本でこの手のイベントをやるとプレゼンのみで終わりがちなのはクリティシズムが存在しにくいその文化のせいであろうか。ただ今回の参加者の大半を占める中国人とアメリカ人はどちらも話し好きであるので、その後のディナーに渡っても色々な会話が交わされ、いい一時を過ごすことができた。

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